暗棋
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暗棋
 

暗棋(アンチー)と明棋(ミンチー)は、象棋の棋子(駒)と棋盤の半分である4×8のマスを用いて2人で遊ぶ台湾で盛んな棋類のひとつです。象棋に比べて容易に遊べるので、象棋の出来ない女性や子供にも人気があり、台湾を中心に、中華文化圏で幅広い層に遊ばれています。



■暗棋ルール説明■

明棋は、暗棋の変形バリエーションなので、まず、基本の暗棋から説明します。



 

■暗棋で使用する駒■
象棋で使用する駒をすべて使用して遊びます。

     
 

■暗棋・初期配置■
最初に盤外で、象棋の駒をすべて裏返し、よくかきまぜます。
そして、それらすべてを裏返したままの状態で、象棋盤の半分側のマス目の中に、適当に並べていきます。

     
  ■暗棋・色の決定■
まず、最初に適当な方法で順番を決め、先手は盤上の駒を一枚めくります。
そこで出た駒の色が、先手の色(紅)となり、後手が別の色(黒)となります。
先手の後は、後手が裏返しの駒を1枚めくります。
     
  ■暗棋・色の決定■
後手が最初に引いた駒の色が先手と同じでも、先手とは別 の色となります。
左図では、先手が一番最初に紅を引いたので、後手が最初に引いた色が紅でも、後手の色は黒になります。
     
  ■暗棋・ゲームの目的■
互いに自分の色の駒を動かして、相手の駒を全部取ってしまうことを目的とします。
この時、動かせる駒と、取られる駒は、必ず表にめくられた駒で
なければなりません。
     
  ■暗棋・駒の動かし方■
表側を向いている自分の色の駒は、すべて上下左右に1マスずつ動かせます。
兵・卒・師・将・仕・士 ・相・象・車 ・車・馬・馬といった駒は、上下左右に1マスずつ動かせ、駒を取る時も、上下左右に1マス動いて、相手の駒を取ります。
     
 

■砲・包の移動と駒の取り方■
包・砲の移動は、他の駒と同じ上下左右1マスですが、相手の駒を取る時は、
1つの駒を飛び越してのみ、相手の駒を取れます。
2つ以上の駒は飛び越せませんが、間に1駒あれば、上下左右何マスでも飛び越して、駒を取ることができます。 飛び越す駒は、敵・味方、裏・表関係なく飛び越せます。



     
 

■駒の強さの順位 ■
駒にはそれぞれ強さの順位 があり、ランクが上の駒は、下の駒を取ることが出来ます。 強さの順は、(将・師)→(士 ・仕)→(象・相)→(車・車)→(馬・馬)→(包・砲)→
(兵・卒)となります。 また、(兵・卒)は、(将・師)だけを取ることができ、 (包・砲)は、すべての駒を取ることが出来ます。

     
  ■同じランクの駒■
同じランクの駒は、お互いに取ることができます。

     
  ■暗棋・対戦 ■
まず、先手が裏返しの駒をめくり、お互いの色が決定したら、交互に裏返しの駒をめくっていきます。


     
 

■暗棋・対戦 ■
すでにめくられた自分の色の駒は、動かすことが出来ます。プレイヤーは順番が来たら、裏返しの駒をめくるか、めくられた自分の駒を動かすか、相手の駒を取るかの、どれかをします。

     
  ■暗棋・終局■
相手の駒をすべて取り尽くした方が勝ちです。
また、駒の強弱により、勝ち目がなくなったプレイヤーは、投了します。


実際に対局したい方は、日本暗棋協会にて対戦できます。



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