チャンギ(将棋)は朝鮮半島で行われている伝統的な将棋です。中国将棋・象棋が朝鮮半島に伝わりルールが変質したものですが、何時頃伝わりルールが変質したか、公式に詳しいことは分かっておりません。しかし、チャンギ(将棋)が、当初は「漢・楚」の駒でなく「将・将」の王駒を使用させていたこと、河界が作られる前の象棋盤を使用していること、「仕」・「相」・「火包」・「イ馬」・「イ車」など新たな名称を登場させ駒を識別 していないことなど、以前の象戯の姿を残している所から、中国北宋時代の末期前に普及していた象戯の一種が、宋の後期に高麗王朝時代(918〜1392年)の朝鮮半島に伝わったものだと思われます。元は象戯(サンヒ)、象棋 (サンギ)、象奕(サンヒョク)と呼ばれていましたが、李朝時代中期頃に将棋(チャンギ)の名称に変更されました。現在でも、韓国・北朝鮮・中国の朝鮮族の間で行われており、チェス系のゲームでは、日本の将棋に次ぐ競技人口を誇っております。特色として、駒の昇格が一切なく、初期配置で象と馬の駒が入れ替えられたり、兵の駒が縦横に動けたり、パスが可能であったりと、チェス系の中ではかなり独特なルールを持っているゲームです。また、盤上の線が横9本・縦10本なので、韓国では9月10日が将棋(チャンギ)の日とされています。 |
■
韓国将棋・チャンギ ■ |
■初期配置■ |
||
■象と馬の配置バリエーション■ |
||
■ウォナンマ |
||
■ヤンギマ(両隅馬) |
||
■キマ(隅馬) 最も多用される布陣です。 |
||
■キマ(隅馬) 上の布陣と同じ名前ですが、象と馬の並びが違います。 |