『ミンファトゥ』は、韓国に花札が流入した時代より遊ばれているルールです。日本の花札の「花あわせ（馬鹿っ花）」系のルールとほとんど共通 しており、出来役を「ヤク」と呼ぶなど日本式の名称も残されています。また、 役も少なく、韓国に花札が流入してからずっと遊ばれているルールなので、お年寄りから子供まで幅広い世代に親しまれております。ミンファトゥのミンは韓国語で「飾り気のない 」という意味で、「ミンファトゥ＝飾り気のない花闘（ファトゥ） 」という意味を表します。 人数は２人〜3人まで遊べ、２人の場合は「場札に８枚」・「手札に１０枚」、３人の場合は「場札に６枚」・「手札に７枚」ずつ配ります。

■光札・クワン・20点札■
５枚の光札「クワン（光）」は、 １枚が20点です。

■タネ札・ヨルン・10点札■
タネ札「ヨル」は、１枚は10点です。ミンファトゥではタネ札を「モン」と呼ぶ場合もあります。

■短冊札・ティヌン・５点札■
短冊札「ティー（帯）」は、１枚５点です。

■ミンファトゥ・手順■
基本は3人で遊びます。
まず、 各自山札から１枚引き、一番月の数が若いものが、親になります。同じ月が出たら、点数の高いものが親となります。 親は札をよく切って、右隣の人に渡します。右隣の人は親から受け取った札を二つにして上下を入れ替えた後、親に渡します。

■ミンファトゥ・手順■
親は渡された札を、場に表向きで３枚・手札に裏向きで４枚、場札に表向きで３枚・手札に裏向きで３枚ずつ（合計、場に６枚・手に７枚）配り、余った札を山札にします。

■ミンファトゥ・最初の場札■
一番最初にまかれた場札に、同月札があった場合は、同じ月のものを重ねておきます。２枚重ねた札は、同月札１枚でどちらかを選んで取れますが、３枚をまとめられた札は、同月札１枚で３枚全部取る事ができます。同月札を重ねてまとめるのは、最初の場札のみで、以降は２枚や３枚にまとめることはしません。

■ミンファトゥ・手順■
山札から引いた月の札と、同じ月札が場に２枚出ていた場合は、どちらかの札を１枚選んで取ります。

■ミンファトゥ・手順■
山札を最後まで全部取り終えたら、出来役の点数を数えます。出来役が誰も作れなかった場合は、そのまま札の点数を数えます。

■草役（チョヤク）・20点
五月の菖蒲札を4枚集めると「チョヤク（草役）」という20点役になります。

札をすべて取り終えたら得点計算に入ります。まず役の点数を各自数え、その点数分の札を他のプレイヤーから貰います。 「草役（チョヤク）・楓役（プンヤク）・ピヤク（雨役） 」は 20点、「紅短（ホンダン）・青短（チョダン）」は30点となります。 その点数分の札を、手持ちの「光札（20点札）・タネ札（10点札）・短冊札（5点札）」から精算します。 それが済んだら、各自、札の合計得点を算出します。

■ミンファトゥ・得点計算■
役が出来ていたら、出来役の点数分を、他のプレイヤー二人から札で貰います。 左図では、「ピヤク（雨役）・20点」と「ホンダン（紅短）・30点」が出来ているので、 50点分の札を他のプレイヤー二人から貰います。

■ミンファトゥ・得点計算
出来役の点数分を、各自他のプレイヤーから貰ったら、札の合計点を算出します。 この時、役の点数は数えず、純粋に札のみの合計点を数えます。
札の点数は、光札は20点、タネ札は10点、短冊札は5点です。

■ミンファトゥ・得点算出
一番得点を得たプレイヤーの得点から、各自の得点を引いた分を、勝ったプレイヤーに支払って一回が終了です。
左図では、一番得点を得たプレイヤーが140点なので、それぞれの得点を140点から引きますと、A「140-45＝95 」、B「140-55＝85」となり、Aは95点、Bは85点を勝ったプレイヤーに支払います。