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タイのチェスであるマックルック(Makruk)は、タイ国内ではポピュラーなもので、タイ東北部を中心に、国内の至る所でその姿を見かけることが出来ます。ルールは駒力の弱いチェスのようなもので、銀の動きをする駒の存在や、兵隊の駒を後方より3列目に配置し、敵陣の3段目に入ると裏返して成る等、将棋との共通 点も見受けられ、日本の将棋が南方より渡来したとの説を立てる人もいます。競技人口もタイ国内で推定50万人以上おり、世界五大将棋の一つに数えられております。 また、カンボジア国内でも全く同じ形で殆ど同じルールのゲームが行われており、タイ人が13世紀にクメール(アンコール王朝)やモン族(古代よりインド文化を受け入れ、インドシナに仏教や文字、美術工芸など多くの文化・文明を伝え、インドシナに多くの王国を築いた)の支配より独立し、タイ民族初の国家・スコタイ王朝を建てる以前より、クメール王朝が支配していた地域や、近隣で、広く行われていた形跡が残っているので、マックルックは、タイ人の創造によって生まれたものではなく、インドシナに伝わる古い形のチェスがタイ人の間で受け継がれたものだと考えられます。 |
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■Makruk初期配置 左図のように駒を配置します。 白駒先手で駒を交互に動かし、相手を詰めたら勝ちです。 王手の時は「ルゥック(ルゥッ)」と相手に言います。 チェスでいうスティールメイトの場合は、勝ち・負け・引き分けのどれにするかを、事前に決めておきます。 |
■ マックルック(Makruk)駒の動かし方 ■ |
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■駒の名称と意味 クン(王)
メット(種) |
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■クン | |
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全方向に一歩ずつ 動かすことが 出来ます。 |
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■メット | |
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斜方向に一歩ずつ 動かすことが 出来ます。 |
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■コーン | |
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前と斜に一歩ずつ 動かすことが 出来ます。 |
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■マー | |
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■ルア | |
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将棋の飛車、 チェスのルークと同じく、 縦横を何マスでも 移動することが 出来ます。 |
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■ビア 前に一歩ずつ動かし、 駒を取る時は斜一歩前に 進めます。 敵陣の後方から 3段目に入ると、 駒を裏返して ビアガーイに昇格します。 |
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■ビアガーイ | |
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ビアが昇格して、 斜全方向に一歩ずつ 動けるようになります。 |
※ビアの昇格は最後尾に達するまで自由です。 |