最近、ゲーム会などで天九牌や雀九、四色象棋牌、十五湖など、中国で調べてきたゲームをプレイする機会が多いのだが、牌の形は違えど、いずれもルールが根底で共通しており、それぞれが近い血縁関係にあることを実感している。
先日、香港で購入した中国のサイコロ遊戯が纏められている本を見ていたら、サイコロで遊ぶ牌九のルールが載っていた。
以前に、天九牌を見ていて気付いたことがあった。
それは、天九牌の目が、中国サイコロそのものであるということである。
中国のサイコロは、他国のサイコロとは異なり、1と4の目が赤く、2の目は垂直平行に並んでいる。
天九牌も目が赤いのは、1と4であり、2の目も平行に刻まれている。
ただ、天九牌の天(6-6)は、6の目に半分赤が混じっているが、これは特別な牌ゆえの唯一の例外で、他の牌の6に赤はない。
これは、天九牌がサイコロから生まれたことを示す証拠であると思う。
また、天九牌の前身である宣和牌の資料図を見ると、やはり1と4が赤く、2は平行に並んでいる。
サイコロから生まれた宣和牌、そしてそこから変化した天九牌、そこから生まれた紙牌・長牌、川牌という系統と、馬吊系の紙牌が骨牌になった麻雀、象棋の棋子が紙牌や骨牌になった四色牌と色々あるが、いずれも同じような遊び方をしていることが、とても興味深いところである。
追伸、8月28日(火曜日 午後七時半~十時)に、新宿のゲームスペース柏木で、天九牌の会を開催しまして、前回同様、私が講師を務めますので、ご興味のある方は是非ともお越し頂きたく思います。