大小の勝負が終わり、しばらく大小談義になりました。
Mさんがネットで知り合ったという人で、「大小の目はレバーで操作しているから、大小とは親との心理戦だ」と言う人がいたという話を聞き、「胴元(カジノ側)はそんなことをしなくても儲かる仕組みになっているんだから、客の信用を失うことをわざわざする訳がない」、「そんな不正カジノがあったら口コミで誰も行かなくなる」、「あまりに深夜特急の内容を真に受けすぎではないのか」などと語り合いました。
そして次はいよいよ牌九をしようということになりました。
皆さん牌九の牌の強さの序列(天>地>人>和>梅>板>長三>斧頭>紅頭十>高脚七>銅錘六)は頭に入っているので、早速実戦ということで、今回の規定について話し合いました。
遊び方は、親固定で常に子と勝負をするという公庄形式で、娯楽場(カジノ)の牌九と同じく牌を配りきり、とにかく数を繰り返すということになりました。
各自の持ちチップは、同じく2400で、1回の最低ベッド額が100と、大小の時と全く同じ設定です。
一応、今回は皆さんに練習して頂くということで、私が常に親になりました。
毎回牌を取り出す位置である「開牌」も私が決め、サイコロも私が振るという具合です。
カジノ側の庄(親)が、牌を開くときに使う「公庄のマーカー」も勿論使用します。
最初の頃は、澳門の回力娯楽場(ハイアライ)や葡京娯楽場(リスボア)で牌九の経験があるMさん以外は、牌を分けるのにかなり手間取っていましたが、回数が進むに従い、良い手や悪い手が来た場合は、問答無用という感じで即断で牌を分けられるようになっていました。
また、牌九初心者は、4つの牌を両手に並べて広げてしまう傾向があり、これだと相手(庄)に手を見られてしまう可能性があるので、牌九に馴れた中国人がやるように、片手に牌を縦に4つ重ねて持ち、もう片方の手でパチパチとこまめに開いて確認する方法を教えたところ、皆さん繰り返すうちに、段々とその様が板につくようになりました。
数えるのが面倒なほど勝負を繰り返し、Nさんがチップを失い、取りあえず今日は終了ということになりましたが、気が付くと、3時間ほどやっていたのか、時間は午前2時半を回っていました。
結果ですが、やはり経験の差を反映した結果となりました。
M 2200(-200)
N 0(-2400)
Y 800(-1400)
Mさんは牌九の実戦経験があるだけあって、悪い手が来たときの逃げ方が上手く、それが有効に働いていました。
Yは牌九の経験はありませんが、同じ骨牌(天九牌)を使う「天九」で何度も遊んで牌に馴れ親しんでおり、天九でも同じ牌のランクと牌組を使うので、それなりに勝負の中に入り込めたようです。
Nさんは、昨年一緒に打って以来の牌九だったのですが、短時間で必死に手を考え、自分なりに良い手を模索している姿が印象的でした。その甲斐あって、後半では初心者とは思えない良い分け方をしていて素晴らしく思いました。
※牌九の遊び方はアジアゲーム読本-第1集 中国骨牌・天九牌/韓国花札・花闘-
に詳しく載っています。