四月十二日(日)に、「日本東八拳技睦会」に御邪魔させて頂き、「東八拳(とうはちけん)」を体験してまいりました。
この「東八拳」は江戸時代より伝わるじゃんけんの一種で、「狐」「鉄砲」「庄屋」 の拳(けん)を出し、どちらかが三回続けて勝利したら勝ちとなります。
拳の強さは、「狐<鉄砲<庄屋<狐」という三竦みになっていて、それぞれ両手で拳の形を作ります。
三回続けて勝つまで拳の出し合いは続くので、途中で負けたり相子(あいこ)になった場合には、今までの勝ちは取り消され、振り出しに戻ります。
三回続けて勝ったら、手をパンと叩く〆(しめ)の動作をして勝負を終了させます。
この〆の動作を忘れたら勝ちとならず、また一からやり直しと成ります。
三回連続して勝つまで勝負は延々と続くので、勢い勝負は白熱し、非常に戦慄的で、刺激と興奮に満ちた展開となっていきます。
実際に遊んだ感想は、「凄く面白かった!」の一言に尽きます!
「東八拳」は、相手の思考を読む頭脳遊戯の側面だけでなく、相手の動きに瞬時に対応して手の形を作るなど、スポーツ競技の趣があり、以前に嗜んでいた剣道に非常に近いものを感じました。
また、勝負が決した後に、勝負を終わらせる〆の動作なども、剣道の「残心」を決める様と共通しており、同じ日本文化の香りが感じられました。
「東八拳」は、かつては大流行し、興行として人気を博していたそうです。
競技性の高さから観ていても充分楽しめるものなので、興行として成り立ち、人気が有ったのも頷ける話です。
これだけ面白い遊びが、現在ではあまり遊ばれていないのは勿体無さ過ぎるので、これからゲーム会などで親決めをする時は、この「東八拳」を採用したいと思っています。
「東八拳」は、5月31日(日)に浅草の産業会館で開催される「ゲームマーケット2009」で体験することが出来ますので、この面白い遊びを多くの人に遊んで頂きたく思っております。
最後に、初心者の我々を暖かく迎えて丁寧に指導して下さった「日本東八拳技睦会」の皆様に厚い御礼を申し上げます。