Tam cúc・三菊(タム・グッ)

『Tam cúc・三菊(タム・グッ)』は、ベトナムの伝統的な紙牌です。
主にベトナム北部で遊ばれており、テトの時期にバイン・チュン(ベトナム粽)が出来るのを待つ間に遊ぶのが習慣といわれています。

札面には『Cờ Tướng・碁將/棋將(コー・トゥオン)』の駒名が、絵と共に書かれています。

札の種類は、赤と黒の『将(Tướng)・士(Sĩ)・象(Tượng)・車(Xe)・砲(Pháo)・馬(Mã)・卒(Tốt)』があります。

コー・トゥオンでは、赤と黒で駒の文字が『将・帥(Soái)、士・仕・象・相、卒・兵(Binh)』などと異なるのですが、タム・グッは、赤と黒でも区別はなく、同じ漢字で名称が記されています。

赤と黒の札構成は、『将』が1枚ずつ、『士・象・車・砲・馬』が、それぞれ2枚ずつ、『卒』が5枚ずつ、合計32枚となっています。

■タム・グッの遊び方

◆参加人数
4人が基本だが、『赤卒・黒卒』の2枚を取り除き、3人でも遊ぶこともできる。
ゲームはトリックテイキングで行われ、最も点数を取った人が勝者となる。

◆最初の親決め
仮親が裏向きの札を自分の右隣から反時計回りに配る。
札を配られた人は、将→士→象→車→砲→馬→卒→将→… の順番で札名を宣言し、配られた札を表にめくる。
例えば、一番最初に札を配られた人は、「将」と言って札を表にする。続いて、次の右隣は「士」と言って札を表にする。
この時、自分に配られた札と宣言した札名が一致した人が、最初の親となる。
※宣言する札名の順番は、ゲーム中の札の強さ(将>士>象>車>砲>馬>卒)と共通しており、強さの順を憶えるためでもある。

◆手順
親はカードをよく切って、各自に1枚ずつ配る。
各自が8枚を手にしたら、親から任意の札を出して開始する。
最初に札を出す人は、必ず出す枚数を宣言してから裏向きに出す。
札を出す時は反時計回りの順番で、最初に出された札と同じ枚数を裏向きに出す。
全員が札を裏向きで出したら、親が打ち出した札を表向きにして公開する。
親が札を公開した後、反時計回りの順番で、公開された札より強い札を出した人は、札を表向きに公開していく。
一番強い札を出した人が、場にある札を全て取り、次に札を打ち出すことができる。
一回の勝負ごとに取った札は、一箇所にまとめて裏向きで捨てられ、自分が出して勝った札のみを手元に置いておく。

◆札の出し方
札を出す時の枚数や組合せは、以下のものがある。
●1枚出し
●同色同種の対子出し…『士士』『象象』『車車』『砲砲』『馬馬』『卒卒』
●同色3枚の順子出し…『将士象』『車砲馬』
●卒の同色同種3枚出し…『卒卒卒』
●卒の同色同種4枚出し…『卒卒卒卒』
●卒の同色同種5枚出し…『卒卒卒卒卒』

◆札の強さ
札には強さの序列があり、札1枚強さは『将>士>象>車>砲>馬>卒)』となっている。
同じ札名では、赤の方が強く、『将(赤)>将(黒)>士(赤)>士(黒)>象(赤)>象(黒)>…>卒(黒)』となっている。
順子の強さは、『将士象(赤)』>『将士象(黒)』>『車砲馬』(赤)>『車砲馬』(黒)となっている。

◆一局の終了と点数計算
勝負を繰り返し、手札がなくなるまで勝負をしたら一局終了となる。
札を取った回数が得点となり、各自の点数を比べて精算する。
精算は、お互いの差額ぶんを各自とやり取りする。
※得点例
A.2枚(2点) B.0枚(0点) C.4枚(4点) D.2枚(1点)
●相手に渡す点数
(A)A→C・2点
(B)B→A・2点、B→C・4点、B→D・2点、
(C)0
(D)D→C・2点

得点の精算が終わったら、最も得点を取った人が親となり、次の局を開始する。

◆特別規則
●最初に札が配られた時、手札に同じ色の卒が4〜5枚あった場合は、即勝ちとなる。勝ち点は、卒4枚で6点(各自から2点)、卒5枚で9点(各自から3点)など、勝負の前に設定する。
●1局の最後の勝負で、打ち出しが最弱牌である『黒卒』の対子出しを宣言し、その手で勝ったら、特別点が2点追加される。
●1局の最後の勝負で、打ち出しが最弱牌である『黒卒』の3枚出しを宣言し、その手で勝ったら、特別点が3点追加される。