- 2019.06.24 月 遊戯博物館ブログ
澳門博彩業歴史資料館
昨年(2018年)の6月6日、澳門(マカオ)の老舗カジノ・葡京娯楽場(リスボア)の水晶宮に、澳門博彩業歴史資料館が開設されたので、今年の5月に訪れてきました。 この資料館には、様々な賭博用具やマカオ娯楽産業の歴史が展示されており、まさに澳門賭博博物館というような場所でした。 資料館の入場は無料で、葡京酒店を訪れた観光客が気軽に参観できるようになっています。 館内を入ってすぐの場所には、資料館の説明... [続きを読む]
- 2019.06.17 月 遊戯博物館ブログ
香港航空の香港麻雀
最近利用した香港航空の座席背面モニターに『香港麻雀』というタイトルの麻雀ゲームがあったので、到着までの時間、飽きることなくずっと遊んでいました。 そこで、15年程前に香港で教わったもの「世界遊戯紀行・香港麻雀」と異なる役がいくつか採用されていたので、規則をまとめておこうと思います。 香港の街中には、日本のパチンコ屋のように雀荘が点在しています。 以前は、港式麻雀と呼ばれる香港麻雀の規則掲示板を目に... [続きを読む]
- 2019.06.09 日 遊戯博物館ブログ
ベトナム・フェスティバルと『トートム(Tổ tôm)』
2019年6月8日に代々木公園で開催されたベトナムフェスティバルの会場内で、『トートム(Tổ tôm)』や『バウ・クア・トム・カ(bầu cua tôm cá)』などのベトナム民間ゲームを遊んできました。 会場内で遊んでいると、やはり現地の方々が興味深そうに覗きこんできたので、一緒に遊んだり、熟練の技術を実演してもらうなど、楽しい交流の時間を過ごすことができました。 そこで、以前に聞いたのとは違う... [続きを読む]
- 2019.01.11 金 世界のゲーム紹介
トートム (Tổ tôm)
『トートム (Tổ tôm)」は、ベトナムの紙牌遊戯です。 中国の馬吊型の紙牌と同じく、萬子・索子・文子のスートで構成されており、それぞれが10種類×4枚ずつある合計120枚のカードとなっています。 ベトナムの黎末~阮初頭頃に「范廷琥(Phạm Đình Hổ)」が著した『日用常談(Nhật dụng thường đàm) 』の『游戲門 (Du hí môn )』には、トートムの原型である「聚三... [続きを読む]
- 2019.01.08 火 遊戯博物館ブログ
遊戯史学会・「遊戯史研究」論文一覧
理事を務めてまいりました遊戯史学会が、昨年、2018年をもって解散いたしました。 解散に伴い、担当していたホームページを閉鎖することになったので、全ての論文に関する記録をデーターベースとして残しておきます。 論文が掲載された学会誌「遊戯史研究」は、国会図書館に所蔵されておりますので、ご興味のある方は以下をご参照ください。 国立国会図書館 ■遊戯史学会/紀要「遊戯史研究」 ◆第1号(1989年11月... [続きを読む]
- 2018.12.01 土 世界のゲーム紹介
象棋麻将・五十六子型
象棋麻将・五十六子型は、それぞれ牌の種類(将帥・士仕・象相・車俥・馬傌・包炮・卒兵)が4枚ずつある二色象棋牌の一種です。 五十六子の象棋牌は、32枚の象棋牌と異なり、4人で遊ぶ象棋麻将に特化した牌となっています。 ■象棋麻将56の基本 親の決定や交代、風の回り、ツモや捨て牌、吃・碰・槓の規則など、基本的な遊び方は、麻雀と共通する。 最初に親は8枚、子は7枚の手牌を持ち、親が1枚捨てて... [続きを読む]
- 2018.08.27 月 世界のゲーム紹介
葫蘆問(葫蘆運)
葫蘆問(閩南語 hôo-lôo būn・ホーローブン /國語 hú lu wèn・フールーウェン)は、中華圏の伝統的な双六遊戯です。 名称は各地で異なり、葫蘆運や葫蘆笨、葫蘆悶、葫蘆迷、星君図、葫蘆棋、選仙図、升仙図 、捻捻轉、鳳凰棋、逍遥図 などと呼ばれています。 盤面には八仙や十二支、水滸伝の人物などの図柄が螺旋状に描かれており、一つ一つの絵が駒の進むマス目となっています。 ここで紹介してい... [続きを読む]
- 2018.03.03 土 日本のゲーム紹介
須原花
「須原花」は、長野県木曽郡大桑村の須原地区に伝わる花札遊戯です。 現地では「花合わせ」と呼ばれており、江戸末期頃より遊び継がれているといわれています。 現在でもお年寄り女性の間で健全な娯楽として遊ばれており、長きに渡って地域住民の親睦を深める役割を果たしています。 ■須原花の遊び方 ●参加人数…4〜5人(4人が一般的) 出落ちによって、本戦は3人の勝負となる。 手順は一般的な花合わせ... [続きを読む]
- 2018.02.20 火 遊戯博物館ブログ
木曽大桑村・須原地区の花札技法「須原花」
中信地方の新聞社・市民タイムス木曽支局の記者Hさんより、木曽郡大桑村須原で遊び継がれている花札技法「須原花」があると教えて頂き、その調査に行ってきました。 訪れた須原は、中山道の木曽路にある十一宿場の一つで、上松宿と野尻宿の間に位置しています。 須原地区では、毎年、冬季レクリエーション大会が開催されており、そこで須原花が遊ばれているというので、Hさんに頼んで役場で特別に参加を許可してもらいました。... [続きを読む]
- 2017.10.24 火 遊戯博物館ブログ
マークルック(หมากรุกไทย)の変則規則・マークポン(หมากป้อง)
タイ将棋・マークルック(หมากรุกไทย)は、他の将棋類に比べて駒の力が弱く、終盤に駒枯れで膠着状態が発生するので、それを避ける為の引分ルールがいくつか用意されています。 スティールメイトで引分になるのはチェスと同じですが、マークルックの場合、終盤に盤面の駒が少なくなった局面で、歩の駒である「ビア(เบี้ย)」が全て昇格したら、不利な方が引分宣言をすることができます。 引分宣言をした後に、劣... [続きを読む]